中国の大手エネルギー企業「中国大唐集団」が内蒙古自治区に建設した150メガワットの「風力発電+太陽光発電」エネルギー貯蔵・水素製造一体化プロジェクトが11月20日、全面的に市場化運営に移行しました。これは国内初のグリーン水素と石炭化学工業を組み合わせた実証プロジェクトです。

このプロジェクトの総投資額は約13億元(約285億円)に上り、2023年11月に着工、今年1月に送電網に接続され正式に稼動を開始しました。プロジェクトで新設された電解水水素製造設備の総規模は、時間当たり1万4000標準立方メートルに達し、120メガワットの風力発電所、30メガワットの太陽光発電所、22.5メガワット/45メガワット時のエネルギー貯蔵システムが併設されています。風力と太陽光発電で生み出された「グリーン電力」を用いて電解水から「グリーン水素」を製造し、パイプラインで石炭化学工業のメタノール合成に直接供給します。

このプロジェクトでは、年間の水素製造量が7059万立方メートルに達する見込みです。「グリーン電力」で石炭火力による水素製造を代替することにより、二酸化炭素排出を13万8800トン削減でき、その環境効果は1400ヘクタールの成熟林が1年間に吸収する炭素量に相当します。(提供/CRI)

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