台湾メディアの自由時報は21日、「キャンセル50万枚」でも止められず、中国人が日本旅行を楽しんでいると報じた。

記事は、高市早苗首相の台湾をめぐる発言に反発した中国当局が、14日に国民に向けて「日本への渡航を控えるように」と呼び掛けたと説明。

「複数の報道によると、15日以降、中国の航空会社では日本行きの航空券がすでに50万枚以上キャンセルされ、損失は数十億元に上ると推計されている」と伝えた。

一方で、「それでもなお日本に行く旅行者は少なくない」と指摘。中国のSNS・小紅書(RED)に寄せられた「11月17日、無事に日本に入国完了。機内は空席が目立ち、人が少なかった。入国手続きはとてもスムーズで、難癖をつけられることも一切なかった。送迎サービスも便利で、関西空港からホテルまで直通だった」との投稿を紹介した。

また、「無事日本に到着。(上海)浦東空港ではじいさんばあさんの団体客にも出会った。現実世界では何の影響もない」「実際に現地に着くと、中国人旅行客は少なくなく、機内にも30人ほどの団体旅行客が2組乗っていた」といった小紅書への投稿のキャプチャ画像も掲載している。

ほかにも、東京や大阪を訪れた中国人観光客らが「街の雰囲気にこれまでと大きな違いは見られない」と投稿していることを伝えた。

記事は、こうした投稿が中国のネットユーザーから非難を浴びており、「行くなと言われるほど行くやつが出てくる」「いざ戦争になったら、そこで足止めされるだけ」「その時になって大使館に泣きついて『私は中国人です』と言うんだろ」「日本を制裁すると言っている時に、わざわざ相手に金を届けに行くとは」といったコメントが寄せられたことを伝えている。(翻訳・編集/北田)

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