青海チベット高原研究所の研究員である中国科学院の方小敏院士(中国アカデミー会員)は11月19日の記者会見で、南極、北極、青海チベット高原の「地球上の三極連動」の形成と進化に関する仮説を提唱しました。
仮説の内容は、今より約1200万年前から800万年前にかけて、青海チベット高原の北部が急速に隆起したことで大気の循環が変わり、炭素の循環や世界の熱分配が調整されて「三極連動」の構造が形成されたというものです。
方院士によると、この仮説は中国科学院とチベット自治区が共同で実施した第2回青海チベット高原総合科学研究の結果に基づいて提出されました。研究では、青海チベット高原北部の強烈な隆起がアジアの内陸部の乾燥化と地球の寒冷化を促したことも分かりました。生態環境が「森林ステップ」から「ステップ」を経て最終的に「荒漠/砂漠-オアシス-塩湖-黄土」という現在の分布に進化してきたとのことです。
方院士は、「今後は数値シミュレーションを通じてこの仮説を検証する。このことは温暖化に直面する地球システムの応答を理解する上で重要な意義を持つ」と述べました。(提供/CRI)











