仏RFIの中国語版サイトは23日、ドイツの自動車専門家が中国における電気自動車(EV)の大幅な過剰生産を予測しているとする記事を掲載した。
記事がドイツメディアのシュピーゲルなどの報道として伝えたところによると、業界専門家のフェルディナント・ドゥーデンヘファー氏は「中国におけるEVの生産は世界販売を上回るペースで増加している。
中国はEV生産拠点としての地位を固めつつある。ドゥーデンヘファー氏によると、中国の1~9月の生産台数は前年同期比45%増の650万台で、年末までに790万台に達する見通しで、さらに増加する可能性もある。
中国で生産されるEVの台数は世界販売台数を上回るペースで増加している。コンサルティング会社PwCによると、世界の1~9月の販売台数は前年同期比36%増にとどまった。ドイツ自動車工業会によると、ドイツの1~9月の生産台数は約91万6000台だった。
中国最大のEVメーカーである比亜迪(BYD)は欧州市場への進出を強化している。BYDの生産台数は約160万台で、中国の生産台数全体の約4分の1を占めている。それに続くのが、吉利(Geely)の83万6000台とテスラ(Tesla)の60万3000台だ。市場関係者は、中国が大幅な値下げで過剰生産在庫を消化しようとしているのではないかと懸念している。
ドイツと中国のEV生産台数の差は拡大していて、ドゥーデンヘファー氏によると、これは自動車生産国としてのドイツにとって大きな試練だという。(翻訳・編集/柳川)











