香港大学宇宙空間研究ラボの執行主任である蘇萌氏がこのほど、メディアの取材に応じ、「第15次五カ年計画」(2026~2030年)期間中、香港は引き続き「嫦娥7号」「嫦娥8号」「天問3号」など国家重大宇宙開発プロジェクトに深く参画すると明らかにしました。さらに、香港は2028年前後に探査機「月閃」を打ち上げ、月面上の流星を観測する予定です。

蘇萌氏によると、同ラボは国際月面観測協会と協力して、「嫦娥7号」向けのILO-C小型広角光学望遠鏡カメラを共同開発中で、このカメラは2026年の打ち上げミッションの際に搭載され、月面から銀河系を撮影する予定です。ラボはまた、深セン大学、国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)と共同で「天問3号」に搭載する機器の開発を進めています。今後5年間、ラボは「新宇宙経済」という修士課程を開設し、中国本土や海外の宇宙空間研究センターとの協力を強化する方針です。

香港、2028年前後に探査機「月閃」を打ち上げ予定

とりわけ注目されるのは、同ラボが2028年前後に香港初の月軌道探査機「月閃」の打ち上げを計画している点です。

蘇萌氏によると、「月閃」のミッションは月面上の流星を観測することです。「月閃」とは、微小な隕石(いんせき)が月面に衝突した際に生じる瞬間的な光学現象のことで、現在、世界には月の周辺を観測する専用の機器がないため、香港の探査機「月閃」はその空白を埋めることが期待されます。(提供/CRI)

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