中国南西部に位置する四川省涼山イ族自治州西昌市の邛海国家湿地公園保護センターは11月23日、今年同地域で生息が確認された野鳥が310種に達し、過去最高を記録したと明らかにしました。
西昌市林業草原局の楊軍研究員の説明によりますと、邛海の生態環境改善により、オオバン、バン、スキハシコウ、カルガモなど7種の渡り鳥が留鳥(年間を通して同じ場所に生息し、季節による移動をしない鳥)として定着しています。
西昌学院と邛海湿地保護センターによる共同調査では、邛海流域では今年、310種の野鳥が確認され、これには国家1級重点保護鳥類が5種、国家2級重点保護鳥類が47種含まれています。特に生息環境への適応性が限られるセイケイ、カワアイサ、ブロンズトキなどの貴重種の生息・繁殖も確認されており、2014年の120種から着実に増加して2024年には302種となり、初めて300種の大台を突破しました。
邛海は四川省第二の規模を誇る内陸湖で、地域住民から「母なる湖」と称されています。しかし、邛海もかつては生態的な危機に陥りました。1960年代から1990年代にかけての干拓や養殖池開発の影響により、邛海は面積が大幅に縮小し、90年代には確認された野鳥が20数種にまで激減するなど、深刻な生態系の危機に直面していました。
ここ数年、邛海は野鳥の天国となっており、2020年には四川省野生動植物保護協会と成都観鳥会が共同で発表した四川観鳥スポットガイドで、邛海は四川十大観鳥名所の一つに選ばれています。(提供/CRI)











