中国のSNS・小紅書(RED)に24日、「中国人観光客が日本で感じたダブルスタンダード」との投稿があった。

投稿者の女性は、「最近の情勢が緊張しているせいなのか、元からずっとこうなのかは分からないが、日本の現地人、日本にいる白人や台湾人の中国人に対する態度はあまり友好的ではない」と指摘。

「肌の色が少し黒い、中東の人たちは割と友好的で、言葉を発さなくても視線が違うので分かる。鈍感力の強い人やオタク系の人は気付かないかもしれないけど、私と夫はそういう感覚を持った」とつづった。

そして、「地下鉄の駅員や飲食店などの店員の態度は良いが、それは彼らの仕事の種類と関係している。現地の路線バスに何度か乗ったり、お金を出す必要がない場所を歩いたりすると、こちらの金を受け取らない(中国人観光客から利益を得ない)人たちの中国人への差別やダブスタを感じるだろう」とした。

女性は具体的な出来事として、電車で向かいの席に座っていた白人と思しき大柄の女性のことを振り返った。席でうたた寝をしていた女性は、列車が駅に到着してドアから冷たい風が吹き込んできたため、手で押さえるのが間に合わずにくしゃみをしてしまった。直後にまたこみ上げてきたため、今度は口と鼻を押さえてくしゃみをした。すると、大柄の女性は跳ね上がるように席を立ち、自分のマスクを押さえながら「Put on your mask!(マスクをしなさいよ!)」ときつい口調で言ってきたという。

また、女性の夫はディスカウントショップの店内でくしゃみをした時、きちんと口と鼻を押さえていたにもかかわらず、近くにいた店員にじろじろと見られたそう。一方で、地下鉄で日本人の子どもがくしゃみをした時も、関西空港行きの関空快速の車内で白人がくしゃみをした時も、冷たい視線を向ける人は「ゼロ」だったとのこと。女性は「あなたは(そのような視線に)『気付かなかった』と言うことはできるが、『存在しない』とは言えない」とつづり、中国人への差別的な扱いは確かにあるのだと主張した。

この投稿に中国のネットユーザーからは「あなたの感覚は間違ってない。

言われたら言い返してやればいい。『気になるならお前がマスクしてろ』って」「確かに白人と私たちで待遇が違う。食後の会計で白人の客には店員が付き添って手伝っていた。そこは実は自動精算機だったんだけど、私たちは長い時間立っていても誰も来なかった」「同感。すごくあからさま。白人が入店すると店員は英語を話せなくてもにこやかに身振り手振りで対応して写真を撮ってあげたりするのに、中国人が入店するとそういうことは一切なく、イライラしたような目で見られることも多々ある」といった意見や、「そんなに歓迎されないのになんで日本に旅行に行くんだよ」「大丈夫。私は帰国したばかりだけど、他人からどう見られるかなんてまったく気にしなかった。疲れたら道端でしゃがむし、歩きながら物も食べる。見られても気にしない。いずれにせよ、金を払ってるんだからこっちが偉いんだよ」などと主張する声が上がった。

一方で、「ものすごくでっかいくしゃみじゃないでしょうね。そういうの本当に嫌」「そういうの、中国でも迷惑だから」「考えすぎ」「去年日本に行った時に出会った日本人は、男女問わずみんな親切だった」「シカをたたいたり、割り込んだり、地下鉄で大声で話したりしてないでしょうね?そういうことしない限りあまり差別的な目で見られることはないと思う」「実際どこに行こうと中国人を差別する人はいる。

私も日本で不快な態度をされたことは何度かあるけど、良い対応をしてもらったこともたくさんある」との声や、「中国人が歓迎される場所なんてあるの?」「中国人は、香港や台湾も含めて世界中のあらゆる場所で歓迎されてないでしょ」「あなたのせいじゃない。先に行った人たちの(行動で評判が悪くなった)せい」といったコメントも寄せられていた。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ