中国メディアの参考消息によると、米化粧品大手エスティ ローダーのステファン・ドゥ・ラ・ファヴリー最高経営責任者(CEO)はこのほど、英フィナンシャル・タイムズのインタビューで、「『次の中国』は中国だ」との考えを示した。
ラ・ファヴリー氏は、中国での事業展開における新たなアプローチの一環として、中国への「注力」を強化するとし、中国はエスティ ローダーにとって「引き続き戦略的な国」だと強調。
ニューヨーク証券取引所に上場するエスティ ローダーは中国の消費者への依存度が高く、中国国内の消費が長期にわたって低迷する中でその影響が裏目に出ていた。
ラ・ファヴリー氏は「私たちにとって最大の教訓は多様化だ。中国市場は長きにわたり私たちにとって恵みだった。私たちは長年にわたりリーダー的存在だったが依存度が高過ぎた。一つの地域だけでグローバル企業になることはできないというのが教訓だ」と述べた。
M・A・C(マック)やクリニーク、トム フォードなどのブランドを傘下に持つエスティ ローダーは昨年、143億ドル(約2兆2308億円)の収益のほぼ5分の1を中国で稼いだ。過去1年間で中国にスキンケアブランド「オーディナリー」を投入し、上海に化粧品ブランド「アヴェダ」の旗艦店とフレグランス「ル ラボ」の新店舗をオープンした。エスティ ローダーの昨年の調整後営業利益は前年比28%減少して3年連続の減益となった。財務状況の悪化により、昨年は配当の大幅な削減を余儀なくされた。しかし、同社の業績は好転の兆しを見せている。10月までの3カ月間のオーガニック売上高は3%増と、前年同期の8%減から回復した。
ラ・ファヴリー氏は、社員に対し「当社のブランドが損なわれていない」ことを示すために「短期的な利益」が必要だと認めた。
エスティ ローダーの成長回復は、ル ラボやトム フォードなどのブランドのフレグランス売上(直近の四半期では2桁増)によるところが大きい。
HSBCのアナリスト、エルワン・ランブール氏によると、投資家が数カ月にわたって(エスティ ローダーに)関心を示さなかった後、市場は再度、底値から反発したようで、今回の反発は信頼性が高いという。株価は年初来21%余り上昇し、時価総額は324億ドル(約5兆544億円)に達した。(翻訳・編集/柳川)











