2025年11月27日、第一財経は、香港で発生した高層マンション火災について、今なお竹製の足場が使われている理由などについて解説する記事を掲載した。
記事は、香港・大埔の高層マンション団地で26日午後に大規模な火災が発生し、消防車140台以上、救急車60台以上、消防隊員800人以上が出動して懸命の消火・救助活動が行われたものの、多くの死傷者が発生したと紹介。改修工事だったために燃えやすい竹製の足場が架設されていた上、防火基準を満たしていない保護ネットや防水シート、プラスチックシート、燃えやすい発泡スチロールが用いられていたことで次々と飛び火して大規模な火災になったとみられ、すでに工事会社責任者3人が過失致死の疑いで逮捕されたと伝えている。
その上で、大規模な延焼の主要因となったとみられる竹製の足場について、香港では2003年時点でも足場市場の90%を占めるなど、香港の狭い道路や小さな施工空間に適応できる柔軟性、軽量さに加え、製造に当たっての低い人件費や雇用創出といったメリットが数多く存在することから、香港では今なお広く用いられると指摘。一方で、材料が標準化されていない、耐荷重性が低く耐久力が弱い、そして燃えやすいという問題点も挙げ、中国本土では21年より竹製足場の使用が禁止されていることを紹介した。
なお記事によると、香港でも今年初めから新規の公共工事入札では半分以上のプロジェクトで金属製足場の使用が要求されるなどの動きもみられるというが、多くの現場では竹製足場が今なお当然のように使われているというのが現状のようだ。
記事はまた、高層ビル火災の消火・救助活動が難しい上、特に香港は世界の中でも高層ビルの密度が高く、築30~40年の30~40階建て高層住宅が少なくないため、今回のような大規模な火災につながったとも指摘。高層マンションでは廊下や階段が物の保管場所として使われているケースが多く、これまでにも消火栓の使用や避難を妨げるとして問題視されてきたことも伝えた。
さらに、今回火災が発生したマンションの居住者に占める65歳以上の割合が30%を超えており、築年数の経過とともに住民の高齢化も高層住宅火災の救助を難しくする要因の一つになっているとも解説した。
記事はこのほか、放水活動の限界についても言及。はしご車の多くは十数階の高さまでしか届かず、31階建て、高さ100メートルだった高層マンションの上部には全く届かなかったほか、今回は足場の存在によって消防隊員が建物内部に入り、建物内の水源を利用することも難しかったという専門家の指摘を伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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