香港メディアの香港01はこのほど、孤独な食事は健康に悪影響を与える可能性があるとする英デイリー・メールの記事を紹介した。

記事によると、世界中の何百万人もの成人が少なくとも1日に1回は1人で食事をしているが、1人での食事、特に高齢者の場合、心身の健康に影響を及ぼす可能性があることが新たな研究で分かった。

豪フリンダース大の研究者らが、1人で食事をする高齢者に焦点を当てた20年間にわたる24件の研究をレビューした結果、1人で食事をする人は、栄養が不足し、体重が減少し、虚弱状態が急上昇する傾向があることが分かった。

研究によると、他の人と一緒に食事をしない65歳以上の成人は食習慣が悪く、栄養価の高い食事をあまり摂取していなかった。1人で食事をする人はタンパク質やカリウム、他の重要な栄養素の摂取量が少ないことが示された。スウェーデンで1人で食事をする高齢者は、他の人と一緒に食事をする高齢者に比べて、出来合いの食事を選ぶ可能性が高いことも判明した。これらの食事には塩分が多く含まれていることが多く、血糖値が上昇し、血圧も高くなる。1人で食事をする人は、他の人と一緒に食事をする人よりも何年も早く虚弱になるリスクが高い。高齢者の虚弱は、単に体が弱っていると感じるだけではない。体力や持久力、回復力を失う医学的症候群で、一度発症すると、高齢者は転倒したり、障害を負ったり、自力で生活する能力を失ったりする危険性が高くなるという。(翻訳・編集/柳川)

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