チャイナ・メディア・グループ(CMG)が最近伝えたところによると、中国は現在6G技術実験の第1段階を終え、300を超える重要な技術を掌握しています。6G技術は今後さまざまな業界に恩恵をもたらし、1兆元(約20兆円)規模の市場を生み出す可能性があるとのことです。
南京にある紫金山研究所では、一台の装置が一定のリズムで卓球のボールを弾ませ続けています。これは世界初の6G向け「遅延の上限が保証された確定的無線アクセス実証システム」で、ボールを弾ませるあらゆる過程が6Gネットワークでリアルタイムで無線制御されており、遅延と安定性に極めて高い要求が課せられています。
同研究所の劉沢寧副研究員は、「私たちの目標は、6Gによる無線インターフェース伝送(移動体通信において端末と基地局間を1対1に接続するためのインターフェース規約)の遅延を100マイクロ秒レベルまで低減して信頼性を99.99999%まで高め、さらにジッターを100万分の1秒レベルまで抑制することだ。未来の工場では、6Gによって機械同士がマイクロ秒単位のシームレスな連携を実現し、工場全体が一体となって連携した『有機体』に変貌するだろう」と述べています。
中国情報通信研究院無線・移動通信研究所の杜瀅副所長は、「中国は2030年までに6Gの大規模なネットワーク構築能力を備え、個人ユーザーの衣食住や外出、仕事などの日常生活全般に向けて、よりカスタマイズされ、没入型でインテリジェントなアプリケーションサービスを提供する。2035年までに6Gの大規模な商業化を実現し、1兆元(約20兆円)規模の6G産業およびアプリケーションを育成することが期待されている」と述べました。(提供/CRI)











