ロシアのプーチン大統領は1日、同国を訪れる中国人向けに短期滞在ビザ(査証)を免除する大統領令に署名した。これにより、中国公民が観光や商用でロシアに入国する場合、30日以内であればノービザで滞在できるようになる。

期限は2026年9月14日(当日を含む)までとなっている。

複数の旅行サイトのデータを見ると、ビザ免除発表後、ロシア関連の商品の検索数が瞬く間に激増した。

例えば、「同程旅行」のデータを見ると、発表から30分後に、ロシア関連の検索数が2倍以上増えた。都市別に見ると、検索数の増加幅トップ5は北京、上海、広州、成都、ハルビンとなっている。

旅行サイトの「去哪児」のデータを見ると、午後5時の時点で、中国からサンクトペテルブルクやモスクワに向かう国際線の検索数が1時間前と比べて激増した。杭州とサンクトペテルブルクを結ぶ国際線の検索数は3.6倍増、広州から出発する国際線は1倍増、北京から出発する国際線は47%増、北京とモスクワを結ぶ国際線は44%増、深セン、重慶から出発する国際線は30%以上増となっている。

ロシアが中国人対象にビザ免除措置、来年春節のロシア旅行が売り切れ続出

旅行会社・春秋旅游の周衛紅(ジョウ・ウェイホン)副総経理によると、ロシア側のビザ免除意向を表明して以降、ロシア関連の旅行商品の問い合わせが目に見えて増え、旅客のロシア旅行に行きたいという思いは高まり続けていたという。ロシア北部のムルマンスクはオーロラ鑑賞を楽しむことができるほか、スノーモービルやトナカイそりといった特色ある冬のアクティビティと組み合わせることができるため、コストパフォーマンスが高く、旅客の間で旅行先の第一の選択肢となっている。そして、「オーロラの旅」関連の商品はより人気を集めているという。「当社が打ち出している来年1~2月および春節(旧正月、2026年は2月17日)に合わせた9連休を見ると、すでに完売となっている冬季限定のロシア旅行商品も多数あるほど、人気は高い」という。

旅行会社・衆信旅游集団の広報責任者・李夢然(リー・モンラン)氏は、「ロシアが中国人を対象にビザ免除措置を実施したのを受け、その市場における競争力は高まり続け、さらに幅広い年齢層の中国人がロシア旅行に向かうようになる可能性がある。その他、ビザ免除措置の実施により、研修・遊学やMICE(会議、研修旅行、コンベンション、イベント)、公務としてロシア訪問といった面が促進され、両国の国民のためにさらに緊密なコミュニケーションの架け橋が作られることになる」との見方を示した。

ロシアが中国人対象にビザ免除措置、来年春節のロシア旅行が売り切れ続出

旅行会社・広之旅の鄔琛(ウー・チェン)董事長兼総裁は、「ロシアのビザ免除措置は短期的にロシアへの旅行者が増えるというボーナスをもたらすほか、中国とロシアの文化観光の踏み込んだ融合という面で長期的なメリットをもたらす。業界の動向からすると、ロシアへの旅行は『人気観光スポット巡り』から『じっくり体験型』へと移行しており、旅客の珍しい旅行資源、オリジナリティーあふれるアクティビティー、快適な体験などに対するニーズは日に日に高まっている。ビザ免除措置が追い風となっていることに加えて、オーロラや青い氷河といった季節限定の旅行資源は高い人気となっているため、冬のロシア旅行のラインナップは30%以上増える可能性がある。中国とロシアの文化観光交流が深化し続けているのを背景に、今後、同市場は、品質が高まり、細分化され、長期的かつ効果的な措置が講じられるようになり、関連の企業が資源の集約能力、商品のイノベーション能力、サービス保障体系などを強化し続けることにつながるだろう」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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