2025年12月4日、第一財経は、中国の自動車用バッテリー大手・寧徳時代(CATL)が、電動船舶のバッテリー事業にも参入したことを報じた。

記事は、上海市で4日に開かれた上海海事展で、CATL傘下の時代電動船舶科技(時代電船)が「船・岸・クラウド」を統合したゼロカーボン航行およびスマート港湾向けのオールインワンソリューションを発表したと紹介した。

そして、CATLの曾毓群(ツァン・ユーチュン)が先日の「2025世界動力電池大会」にて「全域増量」戦略を打ち出したことに触れ、時代電船の蘇怡怡(スー・イーイー)総経理が「電動船舶は『全域増量』戦略の重要なセクションの一つだ」とコメントしたことを伝えた上で、電動船舶事業が同社にとって「次の数兆元市場」を狙う成長曲線上の中核に据えられていると評した。

また、普及率が50%を超えた電気自動車(EV)産業の成長が鈍化しつつある一方で、電動船舶市場はまだ「模索期」の段階にあり、大きな成長の余地があると指摘。ある調査によると、世界の電動船舶用電池の出荷量は2025~29年にかけて年平均成長率(CAGR)が約125.7%で増加し、29年には268.5GWhに達すると予測されていることを紹介した。

一方で、船舶では「多湿、高塩分、長時間航行」という自動車にはない環境要因があるほか、コスト高やインフラ不足といった課題や、熱暴走への不安といった問題があることにも言及。CATLはこれらの問題を解決するために船上での電池システム、動力システム、スマート航行システム統合、港の充放電ネットワーク整備と電池リースモデル構築、クラウド管理・航行システムによる遠隔監視と運行の最適化という「船・岸・クラウド」の三位一体モデルを構築したと説明している。

記事は、CATLがすでに電動船舶バッテリー分野でも優位性を獲得しており、現在の市場シェアで億緯鋰能、国軒高科の中国企業2社と合わせて80%を占める状況にあると伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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