台湾メディアのETtodayは5日、台湾人の心遣いが逆に日本人を困らせてしまう可能性があるとの話題が、SNS上で賛否を巻き起こしていると報じた。

記事によると、きっかけとなったのはある台湾人女性のSNS・Threads(スレッズ)への投稿。

女性によると、日本でラーメンを食べた際にある台湾人客が小さなお菓子に「台湾を好きになってくれたらうれしい」というメモを添えて店員に渡していたといい、「一見すると心のこもった行動のように思えるけど、日本人からすると実際にはとても困ってしまう行為のようだ」と評した。

女性が日本人の彼氏に意見を聞いたところ、彼氏は「気持ちはありがたいけどすごく困る」と答えたといい、特にパイナップルケーキなどの食べ物の場合は扱いに困り、「捨ててしまうこともある」と明かしたそうだ。また、小さなプレゼントをすることで台湾人全体への好感度が上がるかどうかについても、「特にそんなことはない」と返答されたという。

女性は「日本に行った時には、こういう行為は迷惑になるかもしれないのでやめてほしい。普通にルールを守って、礼儀正しくしていれば、それだけで十分良い印象を持ってもらうことができる。わざわざ余計なことをする必要はない」とつづった。

記事によると、台湾のネットユーザーの意見は割れているといい、女性に共感する意見としては「問題は日本人がどうとかじゃなく、知らない人に物をあげることでしょ」「相手の立場になれば分かる。韓国にライブに行った時に隣のカップルがお菓子をたくさんくれた。気持ちはうれしかったけど、知らない人にもらった物は怖くて食べられない」「小さい頃、日本で暮らしていたけど、大人からは『知らない人がくれた物は食べちゃだめ』って教わった。変なものが入っている可能性もあるから」といった声が寄せられた。

一方で、「私の日本人の友達はあなたの彼氏とは違って、プレゼントをもらったらみんなすごく感謝しているし、台湾人は親切だって言ってる」「以前、民泊で働いていた時、日本人はよくお菓子を私たちにくれた。あなたの彼氏がすべての日本人を代表しているわけじゃないし、もちろんプレゼントをすることが台湾人や日本人全体の常識というわけでもない。

その人個人の善意を表しているだけ」といった意見や、「私は台湾製のマスクをあげるようにしてる。それなら警戒されることはないと思う」との声も寄せられていたという。(翻訳・編集/北田)

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