卓球の混合団体ワールドカップ(W杯)の日本対韓国の試合の入場で、張本智和の名前がコールされなかったことに中国のネットユーザーが反応を示している。

5日に行われた試合の入場時、日本選手の名前が一人ずつコールされ、最後は伊藤美誠、張本智和、張本美和の順に呼ばれるはずだったが、伊藤の次にコールされたのは美和(Miwa Harimoto)の名前だった。その後、さらに美和の名前がコールされた。

司会者が智和と間違えて美和の名前を2回コールしてしまったものと思われるが、智和は不満そうな表情を浮かべてその場にとどまり、美和は兄の顔をのぞき込むようにして笑みを浮かべた。その後しばらく間が空き、改めて智和の名前がコールされると、2人はそろって歩き始めた。

中国のSNS・微博(ウェイボー)で130万超のフォロワーを持つスポーツブロガーは「張本智和が怒った」と記してこのシーンの動画を投稿し、中国のネットユーザーからは2000件を超えるコメントが寄せられた。日中関係が悪化していることもあり、主催者側がわざとこのようなことをしたのではと勘繰る声も上がっている。

中でも最も共感を集めたのは、「相手がどんな立場であれ、もし司会者がわざとああいうふうにして彼に恥をかかせたのならこれは良くない。司会者のプロ意識の欠如を示すだけでなく、私たち(中国)の度量の小ささも表すことになる。国を開いて大会を開催する以上、来てくれたすべての選手をリスペクトすべき」とのコメントで4000を超える「いいね」が付いている。

また、「名前すら呼び間違えるとは。司会者は確かにプロらしくない」「司会者は一体どういうレベルしてるんだ?」「どこの国の司会者であれ、出場する選手の名前すら正しく読めないのは司会者失格」「日本人の肩を持つわけじゃないが、司会者はしっかりすべきだ。国際大会なのだから」といった声が上がった。

一方で、「大したことないじゃないか(笑)」「そんなに不機嫌になることか?中国の選手だって何度も呼び間違えられてるよ」「もういい大人なのに妹になだめられるとは」「黙って受け流して歩き出せばいいんだよ」など智和が大人げないとの意見も散見されたが、「名前を呼ばれていないのだから歩き出す道理はない」「張本智和は大会の流れに沿って行動していた。名前を呼ばれていないのに歩き出さないといけないというのはおかしいだろう」といった反論も寄せられている。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ