中国SNSの微博(ウェイボー)でこのほど、「中国のサッカー少年は13歳の頃から日本に引き離されている」との話題が注目を集めた。

この話題を巡って微博体育は9日、中国で「日本式育成」を掲げてユースクラブを立ち上げたサッカー元中国代表FWの楊旭(ヤン・シュー)氏の見解を紹介した。

それによると楊氏は「中国と日本のサッカー少年は習慣上の差がはっきりしている」との考えで、微博体育は楊氏が語った「私の上海のクラブでは大勢の日本の子どもも一緒に練習している。彼らは小さなアシスタントコーチのような存在。子どもの成長は同年代の子のまねをしたり、環境の影響を受けたりする部分が大きい。日本の子どもたちは練習中の集中度が高く、効率もいい。強度も高いため、中国の子どもたちに良い習慣を身に付けさせてくれる」とのコメントを伝えた。

さらに、微博体育は楊氏の「これは中国のユース育成で見落とされやすい点だ。コーチが前で話をしていても子どもは後ろの方でおしゃべりをしている。ある子の靴ひもがほどけたと思ったら別の子は転んで痛がり、そうでなければ審判に文句を言う。私たちの子どもは幼い頃から集中力と興奮状態を維持する習慣が身に付いていない。日本の子どもがチームで一緒に練習することは良い手本になり、コーチが10の説明をする以上の効果がある」との発言も紹介。あるネットユーザーはこれに「日本のサッカー少年は確かにすごい」とのコメントを寄せており、「日本はユース育成のノウハウがしっかりしている」「ユース育成で日本には確かに成功している部分があり、これは日本サッカーのレベルが高い大きな理由でもある」などの声も聞かれた。(翻訳・編集/野谷)

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