成田空港で撮影されたとされる手続きに関する案内が、中国のSNS・微博(ウェイボー)で話題になっている。

微博で55万のフォロワーを持つブロガーはこのほど、SNSに投稿された写真をシェアした。

写真には、成田空港のロビーの液晶画面に「入国に必要な申請」の案内が表示されており、「入国までに必ずご自身で申請が必要です。以下の対象国に入国のお客さまは2次元バーコードより申請ください」と呼び掛けられている様子が映っている。

画面には上からインドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、グアム、タイ、台湾、中国の順に国名(地域の名前)と国旗(地域の旗)、2次元バーコードが表示されている。投稿者は台湾と中国が「別の国」として扱われていることを指摘したいようだ。

この写真に、中国のネットユーザーからは「日本はいつも問題を起こす」「日本に行く中国人観光客は誰一人として抗議しないのか?」「今日本に行くやつに正常なやつなんていないだろ」「彼らの最高層がこう(高市早苗首相の台湾有事めぐる発言)なのに、民間に何かできると期待しているのか。上の梁が正しくなければ下の梁も歪む」「対等な措置として、中国は琉球(沖縄)を国として扱おう」「日本に期待するだけ無駄」といった声が上がった。

一方で、「パスポートも違うんだから手続きも違うでしょ」「相手(台湾)には自分たちのパスポートがあるんだぜ」「俺たち(中国人)は自分の国(台湾)に行くのにも通行証(大陸人民往來臺灣通行證)が必要じゃないか」「自分が統一できていないのが悪いのに日本のせいにしても」「台湾のパスポートは当然ながら中国のパスポートとは異なる。入境や旅行に関する政策も異なるんだから」「日本だけじゃなく(このような表示は)どこの国でも同じだよ」「グアムも入ってるけど、米国は抗議してるのか?」など、冷静な意見も少なくなかった。(翻訳・編集/北田)

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