英国ロンドンに拠点を置く投資移住コンサルティング会社であるヘンリー・アンド・パートナーは12月10日付で、最新版のヘンリー・パスポート指数を発表した。世界第1位はシンガポール、第2位は韓国で、日本は第3位だった。

中華圏では台湾が第36位、中国大陸部が第61位だった。

ヘンリー・パスポート指数は、事前にビザを申請することなく所持者が渡航できる目的地の数を示したもので、世界のすべてのパスポート199種と、渡航先227カ所についての調査結果だ。「パスポートの強さ」を示す権威ある指数と認められており、この分野における行政政策の参考情報としても用いられている。

最新の指数でビザなし渡航が可能な目的地が最も多かったのはシンガポールのパスポートで、193の国・地域へのビザなし渡航が可能だ。第2位は韓国のパスポートでビザなし渡航が可能な目的地は190、第3位は日本のパスポートで189だった。シンガポールのパスポートが「世界最強」の状態は2023年7月から続いている。

中華圏では香港が第17位で170の目的地へのビザなし渡航が可能。マカオはペルーと共に第34位で、142の目的地へのビザなし渡航が可能。台湾は第36位で、137の目的地へのビザなし渡航が可能。中国大陸部のパスポートはアフリカ南部にある国のボツワナと共に第61位で、82の目的地へのビザなし渡航が可能だ。

米国のパスポートの場合、世界第11位で180の目的地へのビザなし渡航が可能との調査結果だった。

なおヘンリー・パスポート指数は、ビザなし渡航が可能な目的地の数が同じパスポートが複数あっても、ビザなし渡航が可能な目的地の数が次位のパスポートの順位には反映させていない。

例えば、ビザなし渡航が可能な目的地の数が187で第4位とされたパスポートは、ベルギーのものなど11種あるが、目的地の数が次位の186であるオーストリアなどのパスポート6種は、順位を第5位としている。

各パスポートについて、それより上位のパスポートがどれだけあるかを加味した実質的な順位では、シンガポール、韓国、日本の順位は変わらないが、それより下位にある香港は第46位、マカオは第69位、台湾は第72位、中国大陸部は第112位ということになる。

ヘンリー・パスポート指数では順位105位とされ、ビザなし渡航が可能な目的地が最も少なかったのはアフガニスタンのパスポートで、目的地は24だった。(翻訳・編集/如月隼人)

編集部おすすめ