中国メディアの参考消息は12日、「中国の人口高齢化における明るい兆しを見逃してはならない」とする香港メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を紹介した。

記事はまず、「中国では人口高齢化と人口減少が懸念される中、あるプラス要因が見落とされている。

人々の寿命が延びていることだ」とし、2021~25年の第14次5カ年計画で「平均寿命を1歳延ばす」という目標を24年に達成して過去最高の79歳に達したことや、国家衛生健康委員会の雷海潮(レイ・ハイチャオ)主任が30年までに平均寿命を80歳前後に延ばすという目標を表明したことを紹介した。

記事によると、15年に76.3歳だった平均寿命がその後の10年間で79歳まで延びたことは、中国の人口規模と新型コロナ禍による社会的・経済的試練を考慮すると、大きな成果と言えるだろう。

記事によると、中国の平均寿命は現在、20カ国・地域(G20)の中で10位にランクされており、同じ所得階層に属する他の国々を上回る。中国は毎年改善を報告している数少ない国の一つで、これは主に公衆衛生への投資や貧困削減プログラム、国民の健康意識の向上によるものだ。

記事は「将来的に、平均寿命の延びは中国に人口高齢化の試練をもたらすと同時に多くの機会ももたらすことになるだろう。人工知能(AI)とロボット工学は労働力のあり方を変革し、人々の就労期間の延長を可能にしている」とし、こうした変化は、高齢化社会に対応するための施設やインフラへの投資増加につながっていて、これは「シルバーエコノミー」とも呼ばれると伝えた。

また、ヘルスケアの進歩が高齢化社会のニーズを補完する中で、中国のバイオ医薬品産業の発展は拡大基調にあるとし、政府が国民の長寿だけでなく、より健康的な生活を目指し、スポーツやアクティブなライフスタイルの促進にも力を入れていることは喜ばしいことだと伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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