このほど発表された「2025中国ペット産業白書」によると、中国でペットの数は2024年には前年比2.1%増の1億2000万匹を上回りました。また2024年、中国の都市部でネコとイヌの消費市場規模は同7.5%増の3002億元(約6兆6000億円)に達したことが分かりました。

ペット経済の盛り上がりに伴い、中国では、ペットの生活の質や医療・介護などのサービスに対する飼い主の需要がますます高まってきています。近年、中獣医療が徐々に流行り出しており、日常生活に直結する機能を提供するさまざまなアプリでは、多くのペット病院が特色ある診療サービスとして「中獣医療」を取り上げています。北方の瀋陽や西部の成都、南部の広州、東部の杭州など、多くの都市では中獣医療を専門とするペットクリニックなどのペット診療機関が続々と開設されています。

紹介によると、現在、中国では、中獣医療は主に漢方薬、はり・きゅう、マッサージ、薬膳などの手法でペットの治療を行っています。治療分野は高齢による疾患、神経性疾患、消化器系疾患、腫瘍、慢性病などへの対応が中心で、徐々に予防治療の方向へ進み、薬膳や薬浴などの生活面でのヘルスケアサービスも行っています。また、ペット医療の専門家によると、現在、急性や重傷の疾患には即効性のある西洋医学による治療が中心になる一方、慢性疾患などには中獣医療がより効果的であり、両方の相互補完性を生かしてペットに医療サービスを提供しているということです。(提供/CRI)

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