中国農業農村部によると、「第14次五カ年計画」期間中、中国政府は食糧安全保障のため、各地に累計で7000億元(約15兆4000億円)あまりの資金を拠出して、3067万ヘクタールの「高規格農地」の新規造成と改良、整備を支援しています。「高規格農地」とは、干ばつや洪水の影響を受けにくく、高収量かつ安定した生産が可能で、農地の質や生産能力、災害に対する耐性、資源利用効率などに優れた農地を指します。

「第14次五カ年計画」期間中、東北部の黒土地域、平野地域、水利かんがい条件を備えた地域および食糧生産量が多く増産の余地が大きい地域を優先的な対象として、条件を備えた永久基本農地(永久に用途を変えてはならない農地)の高規格農地への転換を徐々に推進してきました。

各地の状況を見ると、完成後の高規格農地は総合的な農業生産能力と防災・減災能力が効果的に向上しています。まとまった区域での整備と農地の基盤整備を通じて、施設不備のために収量が少なく不安定だった農地の多くが、干ばつ時には灌漑(かんがい)が可能となり、豪雨時には排水が可能となるなど、農業資源の節約化、集約化、効率的な利用が促進され、多くの農地で1ムー(6.67アール)当たりの収量が「一期作で500キロ、二期作で1トン」を実現しました。(提供/CRI)

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