2025年12月15日、韓国のインターネット掲示板に「日本人の地震への反応に驚いた」と題する投稿があった。

青森県東方沖地震に遭遇したという投稿者は「先週の日本旅行中に地震が起きた」とした上で「当時立ち飲み屋にいたのだが、最初は誰かが自分を揺さぶったのかと思った。

でも、気付くと建物全体が揺れていた。自分はかなり驚いたけど、同席していた50代の日本人男性たちは様子を見守った後、またすぐに笑ってお酒を飲み始めた。そして軽いトーンで『したくはないが、もし人生で大きな地震を経験するなら、少しでも若くて体が動く時の方がいい。70代~80代になってからだと…』『体が動いても状況によっては逃げられないだろうけどね』と言っていた。考えたことのない話だったので驚いたが、地震と隣り合わせで生きている人たち特有の淡々とした冷静さや地震への実感のある恐怖を感じた」とつづった。

投稿者はこの後、韓国から日本に来る観光客に向けて、ホテルの避難経路や使用できる交通手段の確認、ちょっとした非常食を常備しておくことを勧め、「万が一に備えて旅程を練る時も、大きな地震が来る可能性があることを頭に入れておいた方がいい」と呼び掛けた。

これに対し、他のネットユーザーからは「『状況によっては…』という言葉が胸に迫る」「以前日本に住んでいた。地震関連のニュースでは『日本人はなんともなさそうだった』『日本人はあまり動揺しなくて驚いた』という話をよく見かけるが、慣れている面はあるとはいえ、やはりみんな恐怖を感じて、親しい人と連絡を取ったりしている」「日本人の地震関連の映像や投稿などを見るとどうしようもない災害に対してある種、諦めているような雰囲気を感じることがある。本当に『なんともない』のではないと思う」「今まで接したことのある日本の人たちも、経験者だからこそ軽くとらえている人はいなかった。もし起きた時、前後に起きる大小の混乱も知っているため、余計に怖いと思う」「これ以上大きな地震や災害が起きないように願っている」などの声が寄せられた。

このほか、「旅行に行く時は日持ちするちょっとした軽食は常に携帯するようにしている」「韓国ではあまり現金を使わないし、日本でもキャッシュレス決済が広がっているけど、絶対にある程度は現金を換金していって。停電になったらカードもバーコード決済も使えない」「旅行中、実際に起こったらすごく慌ててしまうと思う。

落ち着いて行動できるよう、非常時にすべきことを印刷だったりスマホに保存していかなきゃ」「旅行する人は必ず現地の緊急情報を確認する術をチェックしておいてほしい」「地震以外にも、旅行は何が起きるかわからないもの。少なくともリスクになりそうなことは調べて、最低限の対策はするべき」など旅行者へのアドバイスも見られた。(翻訳・編集/樋口)

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