北京市の東部にある路県故城遺跡博物館で12月15日、特別展「王帝民侯を経験した海昏侯、漢の興廃が垣間見られる墓の秘蔵」が開幕し、前漢(紀元前202年~紀元後8年)時代に生きた海昏侯の墓から出土した文化財108点(セット)がお披露目され、ここ10年の海昏侯墓に対する考古学的調査の成果が集中的に展示されています。
海昏侯劉賀(紀元前93/92~同59年)の墓は、中国で最も完全に保存され、出土文化財が最も豊富な漢代王侯の墓です。
この特別展は「海昏侯国」、「郡国支配」、「漢風生活」、「文明興亡」という四つの部門に分けられています。そのうち20点(セット)余りの貴重な文化財は出土修復後に初めて北京で展示されたもので、「李姫家」銘文青銅豆形灯、青銅甬鐘、青銅樽など10種類余りの器物が含まれており、この数々の器物から海昏侯の生活様式だけでなく、漢代王侯の礼儀作法なども垣間見られます。このほか、馬蹄金や伝説の神獣である麒麟のひづめをかたどる「麟趾金」、丸い形の金塊など工芸の優れた黄金の器物が同時に展示され、前漢の強い国力と厚葬の風習を物語っています。
この特別展は来年3月15日まで開催されるということです。(提供/CRI)