「船に乗って十数年になるが、これまでは錨泊地で物売りの小舟を探すか、埠頭まで行って物資を調達するしかなかった。でも、今では船の上でもデリバリーが頼めるようになって、本当に便利になった」。
この動画がSNSにアップされると、3万2000件を超える「いいね!」が寄せられた。コメント欄には「テクノロジーが生活を変えた」「これこそまさに『低空経済(低空域飛行活動による経済形態)』」といった感嘆の声のほか、「居場所をどうやって伝えるの?」「どうやって位置を確定するの?」といった質問も続々と寄せられ、同じく船員で「自分も長江でデリバリー注文にチャレンジ中」と発信する人もいた。
長江匯は8月にドローンを活用したスマート物流プラットフォーム「匯閃送2.0」を開通させ、江蘇省南京市における初の水上・陸上連携の低空域応用シーンとなった。実際に利用した船員の話では、ドローンのデリバリーによって水上の物流配送の「ラストワンマイル」問題が解決されたという。
江蘇長江匯科技の翟海鋒(ジャイ・ハイフォン)社長は、「このシステムには配達手段のスマート手配、航路プラン、5G通信、映像認識技術が集積されており、すでに常態化した運営が行われている。今年1~8月には累計2万7000回飛行し、飛行距離は約14万3000キロメートルに上り、累計約8700隻の船舶に264トンの物資を配達した。今後は2800キロメートルに及ぶ長江の幹線水路で、船舶がどの水域に向かったとしても、そこでデリバリーを注文できるようになるだろう」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











