春節(旧正月、2026年は2月17日)に合わせた9連休に有給休暇や週末をうまく組み合わせるとさらに長くできるため、中国では春節期間中に海外旅行に出かける計画を立てる人が急増している。旅行プラットフォームのデータによると、関連のエアチケットやホテルの予約数が前年同期比で目に見えて増加しており、自然の中で休暇を過ごせるタイプの旅行先が最も人気となっている。
北京の複数の旅行会社を取材したところ、春節期間中の海外旅行の問い合わせや予約が急増しており、家族で旅行に出かける人や友人と一緒に旅行に出かける人の割合が高くなっている。
2026年の春節期間中、人気の海外旅行先に向かう航空券の予約が前年同期比で80.2%増、ホテルの予約数が1.2倍増となっている。最も人気の旅行先はタイやマレーシア、ベトナム、シンガポール、オーストラリア、スペインなどだ。その他、長距離旅行やオーダーメイドのグループ旅行などのニーズが目に見えて高まっている。
携程・北京三元橋店の杜丹店長は、「北欧+アイスランドのオーロラ、南米、ブラジル+アルゼンチンなどの予約が例年よりもかなり早くから始まっている。今年はプライベートツアーや家族単位のグループ旅行、十数人のグループ旅行などのニーズが、予想を超えて非常に高くなっている」としている。
オンラインホテル予約プラットフォームも活況を呈している。データを見ると、春節期間中の海外旅行の宿泊先の検索数が前年同期比で倍増しており、ニュージーランドやノルウェー、タイ、イタリア、オーストラリアなどが上位に入っている。ニュージーランドのクイーンズタウンやノルウェーのオーロラとフィヨルド、南欧の海岸線といった美しい自然の景色を楽しむことができる場所が注目を集めている。
民泊仲介サイト・Airbnbの李映文(リー・インウェン)中国・アジア太平洋最高財務責任者(CFO)は、「今年はアウトドアが人気となっているのを背景に、国立公園付近の民泊やトレッキング、オーロラ体験といったアクティビティーを検索する人が非常に多くなっている。現時点で、中国で最も人気の海外旅行先はニュージーランド。











