2025年12月18日、香港メディア・香港01は、日本で雪を食べたマレーシア人インフルエンサーが8日間重い体調不良に陥ったと報じた。

記事は、TikTokで活躍するマレーシア人のヘルマン・ラウィさんが昨年、山形県を旅行中に積もった雪を口にしたところ、その直後から体調が悪化し、ひどい風邪の症状に加え、咳、発熱、全身の激しい痛みに8日間も襲われ、残りの日本旅行を楽しむことができなくなったと紹介。

自身の動画で「絶対に雪を食べないで」とフォロワーに強く訴えたと伝えた。

そして、冬の旅行中、美しく舞い落ちる雪を一口食べてみたいという誘惑に駆られる人は少なくなく、降り積もる雪も一見清潔に思えるとした上で、専門家が強い懸念を示していると指摘。米国の医療機関メイヨー・クリニックの医師は、積雪には化学物質やほこりだけでなく、微生物や動物の死骸の一部が含まれている可能性があり、これらを摂取することで胃腸の不調や、激しい嘔吐・下痢を引き起こす恐れがあると警告していることを紹介した。

また、カナダ・マギル大学の教授も、都市部の雪にはトルエンやキシレン、そして発がん性物質として知られる「ベンゼン」などの化学物質が含まれている可能性があると指摘していることを伝えた。

記事は、雪を食べて体調を崩したというエピソードはほかにも報告されており、ある台湾のネットユーザーは、北海道の山で雪を食べたところ、喉の痛みや発熱、胃腸炎を併発し、1週間寝込んだ体験をSNSに投稿したと紹介。ネット上では「路上の雨水を飲まないのに、なぜ雪なら食べるのか」「日本の道端の雪がきれいなわけがない」との厳しいツッコミが寄せられたとしている。

その上で、免疫力の強弱によって雪を少し食べても体調を崩さないケースも少なくないものの、せっかくの旅行を台無しにしないためにも「どこであっても、決して雪を口にすべきではない」と締めくくっている。(編集・翻訳/川尻)

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