韓国のインターネット掲示板にこのほど、「家族旅行中、大阪の梅田駅で助けてくれた日本人の方にこの場を借りてお礼が言いたい」と題する投稿があった。
今年10月に妻と幼い娘と日本旅行をしたという投稿者は、大阪の梅田駅から関西国際空港までリムジンバスでの移動を予定していた。
投稿者は「係員からコンビニATMで現金が引き出せると聞いて行ってみたが、なぜかうまく引き出せなかった」とし、「妻と子どもを置いて、何度もやり直しに行ったり、他のATMを探してみたりしたが同じだった。さらに焦って、地下鉄で行けるか、タクシーで行けるか、いろいろ考えたが、答えが出なかった。迷って、結局近くを通る日本の人に助けを求めた。何人かに声をかけた後、1人の日本人の女性が私が持っていた5万ウォン(約5300円)札と自分の五千円札とで両替してくれ、発券まで手助けしてくれた」と明かし、「何度お礼を言ったか分からない」と記した。
また、「発券できたチケットを持って、待っていた家族の元に行くと、娘は家に帰れないのかと思って泣いていた。事前に相談した係員の方も自分のことのように喜んでくれ、キャリーケースをバスに乗せてくれて、とても感動した。手助けしてくれた日本の方々、係員の方に、この場を借りてとても感謝していると伝えたい。私もこの先、旅行先や、韓国で困っている外国人を見かけたら絶対に助けてあげようと心に決めた。忘れられない旅行になった」とつづった。
投稿者はこの後、現金引き出しができなかった理由として、必要な設定ができていなかった可能性があるとし、予備の現金の準備やカード設定の確認を呼びかけた。
この投稿に他のネットユーザーからは「胸が温かくなる話だ」「もし同じ状況で、私が同じことをしてあげられるかなと思うと、その日本の方を本当に尊敬する」「読んでいるだけで一緒に冷や汗が流れてくるようだった。助けてくれた日本の人は本当に優しい」「家族、特に小さいお子さんがいて、そのような状況になったら相当焦っただろう。良い人に出会えて、無事に帰ってこられて良かった」「私も海外旅行の時、チケットを予約発券して行ったのに乗り込むときに、これでは駄目だと言われて、急いで券売所まで買い直しに走ったことがある。あれだけでも相当焦ったのに、さらに支払い手段がないことを想像すると、鳥肌が立つ」「自分も以前、日本旅行に行って、小銭しか使えないという機械の前で持ち合わせがなく困っていたら、通りかかった日本人の方が、パッと代わりに入れてくれたことがある。1000円札を渡そうとしたが、大丈夫だと断られた。海外で優しくされたことは本当に記憶に残る」「旅行はどれだけ計画してもその通りにならない。すべてが思い出になるものだけど、良い人に出会えて、予定通りに返ってこられて本当に良かった」などの声が寄せられた。
このほか、「ATMでカードで現金を引き出すには意外に細かい規定があり、設定が必要。事前に確認していった方がいい」「予備の現金の他、クレジットカードも種類の違うものを何枚か持っていると安心だ」「最悪韓国ウォンでも持っていると、日本などの韓国人観光客が多い場所なら、国内で両替できるところがある。非常用のお金をどこかに入れておくと安心」など旅行者へのアドバイスも見られた。(翻訳・編集/樋口)











