独ドイチェ・ベレの中国語版サイトは20日、中国について「11月のレアアース(希土類)輸出量は過去2番目の多さ、日本向けが大幅増」とする記事を掲載した。

20日に発表された中国税関のデータによると、11月のレアアース磁石の輸出量は前月比12%増の6150トンに達し、過去最多の1月の6357トン以来の高水準となった。

トランプ米大統領が貿易戦争を起こすと、中国は4月、武器や自動車、携帯電話などに使われるレアアースの輸出を制限し、世界のサプライチェーンの一部を停止させた。

トランプ氏は10月30日、韓国で行われた中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との首脳会談で、中国製品への関税を引き下げる合意の中でレアアースの輸出を維持することで習氏と合意したと述べた。中国の輸出量は一連の外交合意の下で着実に回復している。

1~11月のレアアース磁石の輸出量は前年同期比2%減少した。

11月の米国向け輸出量は合計582トンと前月比11%減少したものの、7月以降の平均範囲内だった。日本向けは外交対立の中で同35%増の305トンと今年最多を記録した。(翻訳・編集/柳川)

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