12月21日は二十四節気の「冬至」。この日、北半球では1年の中で昼が最も短く、夜が最も長くなる。

「素敵な四季を探す旅」シリーズでは、旅行好きなSisiが素敵な四季を探す旅に案内!今回は周、秦、漢、唐王朝などを含む13王朝が都を構えたため「十三朝古都」と呼ばれる陝西省西安市を訪れ、1千年以上の歴史を誇るその街の人情味あふれる様子と習慣を紹介する。

二十四節気の22番目「冬至」は、二十四節気の起点で、新たなサイクルの始まりを意味している。中国では「冬至は春節(旧正月)同様に大事な日」とされており、一家団らんを楽しみ、旧年に別れを告げ、新年を迎えようという思いが込められている。

西安では「冬至」に、熱々の餃子を食べる習慣がある。中国北方エリアの人々は餃子を好んで食べる。餃子の形が耳に似ていることから、餃子を食べると、冬の間ずっと耳が凍えることがないとされ、寒い冬を暖かく過ごすための知恵が詰まっている。一方、南方エリアでは冬至に一家団らんの思いを込めた湯圓(もち米粉で餡を包み茹でた団子)を食べる習慣がある。

「冬至」が到来すると、最初の9日間を「一九」、次の9日間を「二九」といった具合に、「九九」まで、9日間を9回数える「数九寒天」が始まることになる。昔の人は、「冬至」の後の81日間を9日ごとに分け、季節や日常の変化を歌う「九九歌」を歌った。

薄く雪化粧が施された同市の文化商業エリア「大唐不夜城」には、伝統的な建築物と明かりが灯されたちょうちんがコラボレーションする美しい景色が広がる。「冬至」の頃になると、そこでは、隆盛を誇った唐代の歴史の風情を感じることができるだけでなく、漢服を着て、散策する若者たちを目にすることもできる。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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