南米チリから太平洋を越えて輸送されたチェリーが中国市場にこのほど大量入荷したことに伴い、販売価格が今月初めに比べ顕著に下落しています。市場にはドリアン、キウイなどの果物の供給も十分であることから、輸入果物市場は、数量が増加し価格が下落する傾向を示しています。
チリ、アルゼンチンなど南半球諸国はチェリーの主要産地であり、目下収穫期を迎えています。中国東部の安徽省合肥市最大の農産物卸売市場である周谷堆市場では、チェリーが例年より早く入荷したため、値段の下落は例年より1週間ほど早くなっています。チェリーの卸売価格は1箱150~240元(約3300~5400円)で、最大サイズは1箱230~240元(5100~5400円)となっています。
北京の新発地農産物卸売市場にある店舗では、チェリーの1日当たりの出荷量は約10トンで、卸売価格は12月初めより20~30%下がりました。果実のサイズや品種により、卸売価格は1キロ当たり40~200元(約900~4500円)と幅があります。
チェリーの他に、ココナツ、キウイ、ブルーベリーなどの輸入果物は供給量が十分なため、卸売価格は著しく下がっています。小売店では、多くのスーパーで輸入果物コーナーの販売は好調です。
今後数週間、より多くの外国産チェリーが中国市場に入荷するため、供給量がピークに達し、販売価格はさらに下落する見込みです。(提供/CRI)











