「第14次五カ年計画(2021-25年)」期間、中国のバイオ製造産業は力強い成長を遂げ、規模拡大、技術高度化、産業集積の整備などの面で着実な進展を遂げたことが、工業・情報化部(省)への取材で分かった。同期間における同産業の総規模は1兆1000億元(約24兆4000億円)に達し、バイオ発酵製品の生産量は世界全体の70%超を占めた。

そのうち、食品および食品添加物、バイオ医薬品などの細分化された分野では年間生産額が4000億元(約8兆8000億円)を超え、バイオ製造を新たな経済成長源に押し上げた。工人日報が伝えた。

技術イノベーションの成果も顕著で、イノベーション力が継続的に強化された。中国のバイオ製造分野における特許出願件数は世界シェアの20%以上を占め、複数の国家重点実験室と産業イノベーションプラットフォームが整備された。国産のハイスループット遺伝子シーケンサーや大規模発酵タンクなどの新型機器・設備は、すでに産業化応用を実現している。

産業クラスターの優位性が顕著になり、産業構造は絶えず最適化されている。北京市、天津市はバイオ製造のイノベーション拠点となり、山東省、黒竜江省、河南省では大規模なバイオ発酵製品の製造拠点が形成された。重慶市、広東省では独創的な成果が相次いで生まれている。「第14次五カ年計画」期間中、年間売上高が100億元(約2200億円)を超える中核企業が複数育成されたほか、国家レベルの製造業における特定分野のチャンピオン企業や国家レベルの「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」型「小巨人」企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)が新たに数十社認定された。さらに、地域の特性に応じて初の40余りの中間試験能力構築プラットフォームと、複数の優秀インキュベーターが育成された。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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