2025年12月24日、香港メディア・香港01は、日本の国会議員が台湾のジャイアントパンダを日本の動物と交換する提案を示し、中国当局が反発を示していると報じた。
記事は、上野動物園で飼育されている「シャオシャオ」と「レイレイ」が来年1月に中国へ返還されることが決まり、日本からパンダが1頭もいなくなることがほぼ確定的な状況の中、日本の一部の国会議員が、台湾で飼育されているパンダは中国本土から寄贈されたものであり、現在日本の動物園が台北市動物園との間で「動物交換」の話し合いが進んでいると述べたとの情報を伝えた。
その上で、中国・台湾事務弁公室の彭慶恩(ポン・チンエン)報道官が24日の記者会見でこのプランを「痴人の夢」と一蹴したことを紹介。彭氏は08年に寄贈したパンダについて「中台関係の平和発展の象徴」と強調し、「パンダを日本に媚びを売るための貢ぎ物として扱うならば、両岸同胞の激しい怒りに直面することになるだろう」とコメントしたことを伝えている。
記事によると、中国本土から08年12月に「トゥアントゥアン」と「ユアンユアン」のペアが台湾・台北市動物園に寄贈された。トゥアントゥアンは22年に病死したものの、2頭の間には「ユアンザイ」と「ユアンバオ」の子がおり、同市内で飼育されているという。また、台湾側もパンダ寄贈の返礼として11年にタイワンカモシカやニホンジカを中国本土に贈っており、「動物の相互交換」という形になっていた。(編集・翻訳/川尻)











