シンガポール華字メディアの連合早報は24日、中国について「学校は西洋の祭日をボイコットするよう呼び掛けているが、大都市では今も変わらずクリスマスが祝われている」とする記事を掲載した。

記事によると、北京のある幼稚園は23日、チャットアプリの公式アカウントを通じて、教員や園児の保護者に対し、「西洋の祭日ボイコット、私から始める」運動を呼び掛けた。

同園は、クリスマスについて、西側諸国における重要な宗教的祭日だとし、過度に祝うようなことをしないよう求めた。

江西省吉安市のある小中学併設校も、西洋の祭日に関する贈り物、グリーティングカード、平和のリンゴの交換や、校内や教室内の飾り付け、クリスマスツリーやサンタ帽などの校内への持ち込みを禁止する通達を出した。

一方で、中国で「一線都市」と呼ばれる北京、上海、深セン、広州ではクリスマスのお祝いムードが今年も変わらず高まっている。北京中心部のショッピング街、三里屯では至る所にクリスマスツリーが飾られ、多くの店が消費者の購買意欲を高めるためにホリデーギフトボックスを販売している。上海の複合施設、嘉里中心のクリスマスマーケットは11月末に始まり、先週末は大勢の人でにぎわった。

記事は、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)のシニアエコノミスト、徐天辰(シュー・ティエンチェン)氏の話として、「今年の中国当局のクリスマスに対する姿勢は『支持しないがボイコットもしない』だ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

編集部おすすめ