北京故宮博物院の養心殿は、約10年に及ぶ研究的保護と体系的な修復を経て、12月26日に一般公開を再開します。
養心殿は乾清宮の西側に位置し、明代嘉靖十六年(1537年)に建設されました。
養心殿の室内は昔のままで展示され、かつての様子を忠実に再現し、正殿の玉座には清の雍正帝(1678~1735年)の御筆(ぎょひつ)による「中正仁和」の扁額が掲げられ、西側の暖閣(暖かく保つ工夫が施された空間)の「勤政親賢」の扁額下にある楹聯(えいれん、門の両脇などに対句を記したもの)も復元されました。また、三希堂は記録に基づき、乾隆帝時代(1735~1796年)の陳列を再現しました。さらに、デジタル展示も間もなく公開される予定です。来場者は、乾隆帝が毎年旧暦1月1日の丑(うし)の刻(午前1~3時頃)に養心殿東側の暖閣の窓際で新年の祝辞を書く儀式「乾隆帝の明窓開筆」を、インタラクティブデバイスを通じて「体験」し、仮想空間で御筆による「天下太平」と記される瞬間を感じ取ることができます。(提供/CRI)











