中国国家データ局が22日に開催した「データ価値の実現に向けた行動」第4回記者会見で、中国国家航天局地球観測データセンターの孟令傑(モン・リンジエ)センター長は、「軌道上にある中国のリモートセンシング観測衛星は400基以上に達し、光学、ハイパースペクトル、赤外線、マイクロ波などのタイプをカバーし、全天候・24時間体制の地球観測が実現した」と説明した。人民日報が伝えた。
同センターは中国の民間・商用衛星資源を統合管理し、仮想観測衛星コンステレーションを構築し、民間・商用観測衛星緊急対応メカニズムを構築し、衛星技術のそれぞれの優位性を最大限に活用し、民間・商用観測衛星一体化観測体制を形成し、防災減災の取り組みに着実なデータ面の支援と技術的サポートを提供している。
防災減災の実際の応用において、衛星データによる管理や流通は「宇宙版タクシー配車サービス」に例えられ、「宇宙での衛星呼び出し」と比喩的に表現できる。孟氏は、「民間・商用観測衛星の一体化観測体制は、分散している『タクシー』を統括プラットフォームとつないで管理するようなものだ」と説明した。
大きな災害が発生した際、防災当局がいち早く同センターに接続すると、プラットフォームがただちにマッチングを行う。ペイロード性能の指標に適合し軌道にある最良の民間・商用観測衛星が「受注」し、緊急観測の即時性を向上させる。衛星は軌道上で撮影を行い、そのデータが専用回線などのネットワークルートを通じて必要な機関へと迅速に配信され、防災減災の意思決定を直接支援する。
このような「宇宙での衛星呼び出し」モデルは、衛星による緊急対応時の観測スピードを大幅に向上させる。孟氏は、「民間・商用衛星の統合は単に資源が増えるということではなく、プロセス化された管理とデータ共有により、分散していたデータが真の意味で『立ち上がり』、目に見える防災減災衛星観測データという新たな質の生産力へ転換だ」との見方を示した。
同局は2025年に中国内外でのリモートセンシング緊急対応災害モニタリングを累計159回展開し、衛星による画像生成を5700回以上行い、国内に質の高いリモートセンシングデータ2万3000件以上、国外にも1600件以上提供し、各地の防災減災や緊急救助活動に正確なデータ支援を提供した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











