中国気象局は12月25日、「気候資源経済青書―中国気候資源経済転換研究報告(2025)」を発表しました。これは中国初の気候資源経済青書で、気候資源が経済分野において転換・応用されている現状を体系的に整理したものです。

青書は農業、エネルギー、観光、ウェルネス、低炭素分野に焦点を当て、理論分析と実践事例を結合させることで気候資源の効率的な転換を推進し、脱炭素の2大目標である「カーボンピークアウトとカーボンニュートラル」の実現と生態文明建設に科学的支援を提供すると同時に、科学研究、政府の政策決定、産業革新、気候ガバナンスに科学的参考資料も提供します。

青書は、気候資源の経済的転換は政策、市場メカニズム、技術革新を通じて気候資源を商品やサービスに転換し、経済的価値を創造することで気候資源の持続可能な利用を実現し、経済成長と環境保護の体系的な発展を推進することを目的としていると述べています。

青書はまた、気候資源の経済的転換経路と効果を多角的に分析しています。例えば農業分野では、農業気候資源の評価で食糧安全保障に貢献し、エネルギー分野では、風力・太陽光発電の予測精度が向上すれば、災害による損失を減らし、電力網の運用を適正化することができます。また観光面では、雲海や日の出などの気象景観が、一部の地域で新たな経済成長の原動力になっているとのことです。(提供/CRI)

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