中国では現在、文化観光産業が地方経済の成長を後押しする重要なエンジンとなっています。最新の統計によると、四川省、貴州省、江蘇省、浙江省、雲南省、河北省、広東省、江西省、湖南省、広西チワン族自治区、河南省、山東省の12の省・自治区では2024年末までに、観光総収入がいずれも1兆元(約22兆円)の大台を上回ったことが分かりました。

中国南西部にある四川省の国内観光客数は2024年に延べ11億1900万人に達し、観光総収入は1兆7600億元(約38兆7200億円)に上り、全国をリードしています。同様に、中国南西部の貴州省は1兆6500億元(約36兆3000億円)と全国第2位でした。

また今年第3四半期(1~9月)までの統計によると、中部の湖北省と東部の安徽省の観光総収入も年内に1兆元の大台を突破する見込みです。同時に、東部沿海の福建省と西部の陝西省は、従来から観光人気の高い地域として、年間観光収入1兆元台達成の明確な目標を立て、著しい実力を見せています。

業界関係者によると、中国各地の観光業は、新型コロナウイルス感染症による深刻な影響を乗り越えた後、急速な回復傾向を示し、文化観光関連産業の急成長をけん引しています。文化観光業は内需拡大、消費促進、市場の先行き安定感などにおいて、その役割が一段と明確になっているとのことです。(提供/CRI)

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