2025年12月26日、中国メディアの界面新聞は、ロボットのレンタル市場の規模が爆発的に拡大すると同時に、レンタル価格がこれまでのような1日数万元の高価格から、数百元から数千元という理性的な価格帯に落ち着くと分析した。
記事ははじめに、「中国中央テレビ(CCTV)によると、ベーシック版のエンボディドAIロボットの1日当たりのレンタル価格は200元(約4500円)程度に落ち着いたほか、人工知能(AI)による相互交流や高難度のパフォーマンスが可能なロボットも1日2000元(約4万5000円)から5000元(約11万1300円)へと落ち着いた。
上海で宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)や智元機器人(アジボット)など多くのブランドの代理店となっているロボットレンタル企業が出した見積もりによると、宇樹科技のU2ダンシングロボットのレンタル価格は1日5000元(約11万1300円)、高度なコミュニケーションが可能な智元のリモートA2ロボットは1日1万元(約22万2600円)、智元の「霊犀X2」は1日6000元(約13万3500円)だった。これらの価格にはオプションのテクニカルサービスや運送費も含まれている。
次に記事は、22日に上海市で発表された中国初の開放型ロボットレンタルプラットフォーム「擎天租」について紹介した。擎天租は現在、50の主要都市と600社以上のサービス企業をカバーしている。智元のパートナーで擎天租の取締役でもある姜青松(ジアン・チンソン)氏は、「26年に本体メーカー10社以上、レンタルサービス企業200社以上、コンテンツ製作者3000人以上と、40万人以上のレンタル先をリンクする計画を立てている。『RaaS(Robotics as a Service、ロボットをサービスとして提供するビジネスモデル)』の新時代を定義するのが目的だ」と述べた。
界面新聞の記者が擎天租にサインインしたところ、人気の人型ロボットが1日約1000元(約2万2250円)からレンタル可能だった。その中でも、ダンスや太極拳ができる「霊犀X2」は運送費無料で1499元(約3万1150円)だった。最も安い犬型ロボット、智元の「D1Edu」は200元(約4500円)だった。
宇樹科技の王興興(ワン・シンシン)最高経営責任者(CEO)は、「今年の人型ロボット市場には比較的大きな変化があった。
智元機器人の予測では、ロボットレンタルの市場規模はすでに10億元(約223億円)を突破し、来年は100億元(約2226億円)を下回ることはないという。Eコマースのデータによると、エンボディドAIロボットの販売数も増加しており、今年10~11月の取引額は前年同期比757%に達し、100種類以上の新商品が入荷している。ただし、一般消費者向けの人型ロボットは複雑なタスクを解決する能力がまだ不足しており、自然なコミュニケーションにはさらにアップデートが必要だという。(翻訳・編集/原邦之)











