中国・上海市でルイ・ヴィトン(LV)の新品の靴を購入した女性が「10分間履いただけで足をけがした」と訴えている騒動について、ルイ・ヴィトン側がコメントを発した。中国メディアの澎湃新聞が26日に報じた。

記事によると、当事者の徐(シュー)さんは今年9月20日、上海市浦東新区のルイ・ヴィトン店舗で9250元(約20万円)のスリッポン(かかとのない)タイプの靴を購入。同27日に初めてこの靴を履いて初めて外出したところ、10分歩いただけで両足の甲の皮膚が擦りむけ、赤く腫れ上がったという。

その後、傷口がなかなか治らず、症状が悪化したため10月22日に病院を受診。医師からは「傷跡をなくすためには外科手術が必要」と告げられた。徐さんは購入した店舗に繰り返し連絡し、返品と補償を求めたが、店側は靴の交換対応しか受け付けなかったという。

「10分履いただけで足に傷」、女性がLVにクレーム=中国ネット「金持ちが賢いとは限らない」
ルイ・ヴィトン

徐さんは「購入した際、販売員から『靴下を履かずに履くと擦れが生じる可能性がある』といった注意はなかった」と主張。澎湃新聞の記者がルイ・ヴィトンのオンライン窓口に問い合わせると「アフターサービスについては店舗の判断による。商品がすでに使用されている場合は原則、返品や交換には応じない」と説明した。

澎湃新聞は、「ルイ・ヴィトン側は問題の靴について『靴下を履いて慣らすのが望ましい』との説明を(客に対して)行っていなかったが、実際に使用する際は『履き始めは靴下を履いて慣らすといい』と述べている」と伝えた。

中国のネットユーザーからは「やはり金持ちが賢いとは限らない」「靴が合うか合わないかは自分の足が知っている。そんなになるまで自分で気付かなかったのか?」「靴下を履かずに靴を履くと気持ちが悪いって、豆知識ですらないと思うが」「靴下を履くって、店員が客に伝えるべきことなのか?」など、徐さんの非を指摘する声が多く上がった。

また、「10分でそんなに深刻なけがになるか?」「ちょっと誇張されているのでは?」「本当に10分だったのか?」などと疑うコメントも寄せられている。

(翻訳・編集/北田)

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