2025年12月28日、中国新聞社のコンテンツ「国是直通車」は、中国ではテクノロジー、飲食、電気自動車(EV)業界から新たな富豪が次々と誕生していると報じた。
記事はスイスの金融大手UBSグループが発表した「2025年億万長者(ビリオネア)レポート」に基づき、富の増加をけん引した主要業界を分析。
さらに、「レポート」に名を連ねた中国の富豪470人のうち98%が自ら一代で事業を立ち上げて富を築いており、この割合は世界最大の経済大国の米国をも上回っていると指摘した。
また、中国で新たに「レポート」に掲載された70人の富豪についても言及。工業分野では自動車大手BYDの王伝福(ワン・チュアンフー)会長らが登場し、飲食業界では格安茶飲料チェーン「蜜雪氷城(ミーシュエ・ビンチョン)」の創業者が3月の香港上場を経て億万長者の仲間入りを果たしたほか、マーケティング用ソフトウェア、遺伝学、インフラ、液化天然ガス(LNG)など幅広い分野から新たなビリオネアが生まれたと紹介した。
記事は一方で、「レポート」が富豪らの直面する深刻なリスクにも触れていることを指摘。特にアジアの富豪の75%が「関税」を最大の懸念事項に挙げており、地政学的な対立や政策の不透明感から資産や居住地を海外へ移す動きが加速していると伝えた。
さらに、富豪による資産継承で新しい流れが起こりつつあることも紹介。富豪の8割以上が単に富を譲るのではなく、子どもが「自力で成功するためのスキル」を身に付けることを望んでおり、企業経営をプロのマネージャーに任せたり、会社を売却したりするケースが増えていると報じた。(編集・翻訳/川尻)











