中国のドローンメーカー、深セン聯合飛機集団(United Aircraft)が独自に開発した6トン級ティルトローター(VTOL)無人航空機「鑭影R6000」が12月28日、中国南西部に位置する四川省徳陽市什邡で初飛行に成功しました。これはティルトローターの基幹技術の研究と開発において、大きな進展を遂げたことを示しています。

「鑭影R6000」はティルトローター設計技術により、ローター姿勢を垂直離着陸と高速水平飛行モードの円滑かつ安全で安定した切り替えを実現し、従来のヘリコプターの垂直離着陸と的確なホバリング能力を持つだけでなく、固定翼機のような長い航続距離、大きな積載能力、高速巡航性能が融合されています。巡航速度は時速550キロ、最大航続距離は4000キロ、実用上昇可能最大高度は7620メートル、最大商業積載量は2トンに達しており、性能指標は従来の回転翼機を全面的に上回っています。

こうしたタイプのティルトローター機は今後、ハイエンドな立体交通や緊急救援、航空物流、特殊作業、海上プラットフォームへの通勤、航空測量など複雑な地形とさまざまな応用シナリオで役割を発揮し、高効率で柔軟な空中作業などさまざまな分野における喫緊の需要を満たすことができるとみられています。(提供/CRI)

編集部おすすめ