2025年12月29日、韓国日報によると、ネットフリックスで19日に配信が始まった映画「大洪水」がグローバルTOP10の映画(非英語)部門で1位を獲得したが、韓国では「大惨事」の作品だと酷評されている。

総額300億ウォン(約33億円)という制作費が投入された同作品は公開直後からSNSで集中砲火を浴びた。

28日時点でネイバーの観覧評価は10点満点中4.12点となっている。低評価の一方で興行は成功しており、ネットフリックスの公式集計では12月第3週に視聴回数2790万回を記録し、英語作品・非英語作品合わせて1位となった。

作品は高層マンションを大洪水が襲うパニック映画だろうと思わせる導入部から途中でSF映画に様変わりし、視聴者を戸惑わせる。これが賛否相反する評価を呼ぶこととなった。1回視聴しただけでは看破が難しい要素が多いため、視聴者の評価は1~2点または8~10点と二極化しているという。映画評論家の声も「哲学の不在が招いた大惨事」という酷評があれば、「そこまであしざまに言うほどの作品だと思わない」などの擁護もある。

こうした話題が視聴につながったのか、OTTランキングサイト「フリックスパトロール」によると、「大洪水」は配信翌日の20日に映画部門世界1位を獲得した。また、視聴時間も72カ国で1位を獲得し、27日時点で53カ国で1位となった。30作品近いネットフリックスオリジナル韓国映画の中で最高記録だという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「みんな内容が気になって視聴したんだろうね。そして大失望する」「大洪水から大失望」「最後まで見た人の統計があったら無残な結果になってると思う」「時間の大切さに気付かせてくれる映画だった」「もう少し親切(な展開)だったらよかったのに」といった声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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