澎湃新聞は中国でネコ用ダイエット薬の製造販売承認申請が受理されたと報じた。

記事は、華東医薬の子会社である杭州中美華東製薬が26日、中国農業農村部から成体の肥満猫の体重管理を適応症とする「プリポチド注射液」の製造販売承認申請受理通知を受けたと伝えた。

そして、同薬がGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)という血糖調整作用を持つ二つの受容体に作用する持続性ダブルターゲット作動薬だと紹介。米イーライリリー社のヒト用肥満症治療薬「チルゼパチド」と同様のターゲット構成だと説明した。

また、臨床第3相試験の結果において、同薬を週1回、6週間投与した群では体重がベースラインから9.26%減少し、5%以上の減量を達成した割合は72.31%に達したこと、試験期間中に投与に関連する副作用は見られず、良好な忍容性が確認されたことを紹介した。

記事は、中国で20~24年の間にペット総数が3億1000万匹から4億3000万匹にまで増加するペットブームが起きており、24年時点で都市部における飼い猫の数が7153万匹に達し、その肥満率は28.1%に上るとするデータを引用。肥満は糖尿病や心疾患、関節疾患などのリスクを著しく高めるものの、従来の食事制限や運動療法では効果が不安定だったと指摘した。

その上で、同薬が世界初の猫用GLP-1/GIPダブルターゲット薬になる可能性があり、9日には復星医薬がファイザーに対し、低分子GLP-1およびその活性成分を含む製品の開発、生産、商業化に関する世界的な独占的権利を授与する契約締結を発表したと紹介。主にヒトのあらゆる適用症の治療、診断、予防を想定したものであるものの、ヒト以外の動物も範囲に含まれていることに着目し、動物用ダイエット薬が製薬業界の新たな注力分野になりつつある表れの一つであることを示唆した。(編集・翻訳/川尻)

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