最近になり、中国南東部の福建省に住む男性が呼吸困難で病院で受診したところ、血中酸素飽和度が85%まで低下しており、呼吸不全を起こしていることが分かりました。男性は最終的に「ダウン肺」と診断されました。
この男性は4週間連続で毎日12時間以上、ダウンウエアを着用していました。ダウンウエアの内側はすでに破れており、少し動くだけで縫い目からダウンが出てくることが分かりました。福建省人民医院(病院)救急科の邵丹副主任医師によると、ダウンに含まれる微小なタンパク質粒子が肺胞に絶えず吸入されると、アレルギー体質ではない人でも免疫反応を引き起こして肺組織を攻撃する可能性があります。この病気は「ダウン肺」と呼ばれているとのことです。
邵医師は、ダウンウエアを購入する際には生地にダウン漏出防止加工が施されているかを確認し、定期的に換気の良い場所に干して軽く叩き、着用時も周囲の空気の流通を保つように注意することを勧めました。破損が生じた場合は速やかに補修や交換をすることが推奨されます。また、着用後に空咳(からぜき)が続いて悪化したり、胸の圧迫感や息切れなどの症状が現れた場合には、「ダウン肺」の可能性を強く疑うべきとのことです。(提供/CRI)











