中国国家発展改革委員会はこのほど、中国初の国家級ゼロ炭素パーク建設リストを正式に発表しました。選ばれた場所は、中国大陸部の31の省・自治区・直轄市と新疆生産建設集団のすべてに及ぶ52カ所です。

産業別でみると、これら52のパークは、低エネルギー消費量、低汚染、高付加価値を特徴とする新エネルギー産業群を主に、新エネルギー装備製造、ハイエンド装備製造、演算センターなどが含まれています。期待される効果では、第1期の国家級ゼロ炭素パークが完成すれば、生産額は3兆5400億元(約80兆円)に達する見込みです。

ゼロ炭素パークは計画、設計、技術、管理などを通じて、域内の生産と生活活動で発生する二酸化炭素の排出を「ほぼゼロ」のレベルにまで引き下げます。その基準では、現在のパークでの単位エネルギー消費量当たりの炭素排出量を10分の1にまで削減することで、「ほぼゼロカーボン」に近づけます。また、条件を満たし、かつ自ら希望するパークは、カーボンオフセット(二酸化炭素を排出した分を森林吸収量など相殺すること)で二酸化炭素の排出取引を通じて、ゼロ炭素を実現することもできます。

国家発展改革委員会国家エネルギー節約センターの康艶兵副主任は、「『ゼロ炭素』はスローガンではない。現地の実情に応じてグリーン電力の直接供給モデルを発展させ、グリーン電力の直接供給率がパーク全体の電力供給の50%を下回らないようにせねばならない。審査と合格認定を経て初めて、国家級のゼロ炭素パークになることができる」と説明しました。(提供/CRI)

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