中国の国務院関税税則委員会は12月29日、2026年の関税調整方式を明らかにする声明を発表しました。同声明により、中国は2026年に935品目の商品を対象に、世界貿易機関(WTO)の最恵国税率を下回る輸入暫定税率を適用することが分かりました。
2026年からリチウムイオン電池用の再生ブラックパウダー(再生黒粉)、未焙焼黄鉄鉱などの資源性商品の輸入関税が引き下げられます。業界の試算によれば、リチウムイオン電池の原料として再生黒粉を1万トン輸入するごとに、天然鉱石の採掘を50万トン、二酸化炭素排出を2万5000トン削減できます。
中国は2026年から、民衆が関心を寄せ、臨床需要の強い医薬品の原材料と医療機器について引き続き輸入関税を下げます。人工血管や一部の感染症診断用試薬キットなどの医療用品の輸入関税を引き下げます。
このほか、インテリジェント・バイオニック・ロボット、バイオ航空燃料(SAF)、林下山参(自然の森林内で人が長期間栽培した高麗人参)などの国内細目を増やす見込みです。バイオ航空燃料はライフサイクル全体で炭素排出を80%以上削減できます。
中国は2026年、34の貿易相手と締結した24項目の自由貿易協定および優遇貿易の取り決めに基づき、相手側が原産地である一部の輸入貨物を対象に協定税率を適用します。また、中国と国交のある後発開発途上国43カ国を対象に、ゼロ関税を引き続き適用することによって、後発開発途上国との経済貿易協力を促進し、それらの国の経済発展を後押しします。(提供/CRI)











