年の瀬の外国為替市場で、人民元の対米ドルレートが上昇傾向にある。25日のオフショア人民元対ドルレートは1ドル=7元の大台を突破し、15カ月ぶりの高値を更新した。
これまでの一時期、人民元対ドルレートの上昇が市場で広く注目を集めていた。今回の人民元の上昇を後押しした要因は三つある。一つ目は、11日に米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを発表し、このところ米ドル指数の下落傾向が続いているため、人民元を含む米ドル以外の通貨が軒並み上昇した点だ。二つ目は、中国経済の強靱性と誘致力がしっかりとしたファンダメンタルズの支えとなり、特に経済データがやや改善され、政策への期待が高まり、人民元レートを支えた点だ。三つ目は、年末は決済のピーク期にあたるため、輸出企業の決済ニーズが増加して人民元の季節的な上昇をもたらした点だ。
人民元が1ドル=7元の大台を突破した前後の期間、市場には楽観的なムードが広がり、人民元が新たな上昇期を迎えるのではないかとの見方もあった。実際には、今後レートに影響を与えるとみられる市場要因や政策要因は数多くあり、人民元の今後の情勢には引き続き多くの不確実性が存在する。
実践が証明するように、レートが正確に予測できないのは必然的なことであり、双方向の変動や反発の強まりは人民元相場にとっては一種の常態だ。中国の国際収支は安定を保ち、外国為替の取引を行う者はより成熟し、取引行為はより理性的になり、市場の強靱性は著しく高まった。今後、中国経済の安定的好転が人民元相場の安定した運営をサポートすることになり、人民元レートは合理的なバランスの取れた水準で基本的な安定を保ち続けるとみられる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











