中国航空工業集団が12月30日に明らかにしたところによると、有人飛行船「祥雲(AS700)」が、中国民用航空局が発行する全国初の国産有人飛行船製造許可証(PC)を取得しました。これで、民間用耐空性基準に基づいて独自開発された中国初の有人飛行船が正式に量産段階に入り、国産有人飛行船の大量納入と商業運航に確固たる基盤が築かれたことになります。

開発から産業化への中心的なステップとして、型式証明証(TC)と製造許可証(PC)の取得は、「設計承認」から「生産承認」までをつなぐ、一貫した監督体系を構成しています。今回のPC取得に先立ち、有人飛行船AS700は2023年12月にTCを取得していました。

2024年以降、AS700のチームはさまざまな用途でのシナリオに基づいて187回以上、累計602時間に及ぶ試験飛行を安全に終えたほか、原材料調達、部品製造、船体組立、出荷検査などの全プロセスにわたる品質管理システムを構築し、産業化に向けた核心的能力を備えました。このような航空機の大規模な実用化は、中国の民用航空製造産業のエコシステムを充実させるだけでなく、低空観光、都市セキュリティー、文化観光消費などの多様なシーンに革新的なソリューションをもたらすことが期待されています。(提供/CRI)

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