中国メディアの第一財経はこのほど、市場で航空機の供給過剰がささやかれる中、中国の航空各社が年末にエアバス機を大量発注したことを報じた。
記事は、中国国際航空がA320neoシリーズを60機購入して2028~32年に受領するほか、春秋航空が30機、吉祥航空が25機、航空機リース会社の中飛租賃(CALC)が30機、華夏航空が3機をそれぞれ発注したと紹介。
また、25年時点でエアバスの中国市場シェアが55%に達して米ボーイングを上回り、航空機分野でも米中関係の不透明さの影響が示唆される状況になったほか、エアバスにとって中国が最大の単一国別市場になり続けているとした。
その上で、コロナ禍などを理由とする国際線の縮小から完全に回復しておらず、多くの大型機が国内線に転用されていることから、中国の航空機市場は供給過剰といわれていることに言及。その中でどうして中国のキャリアが相次いで新造機を調達するのかについて考察した。
まず、世界的に航空機の生産能力が逼迫しており、大手リース会社幹部が「30年までの主要機種の生産枠はすでに売り切れている」と明かすなど、航空会社が将来の機材を確保するために早期の発注を余儀なくされている現状を伝えた。
次に、単純な保有機体の数字上は供給過剰に見えるものの、プラット・アンド・ホイットニー製エンジンなどの問題で多くの機体が運航停止を強いられるなど、ここ数年は飛行機のエンジン不具合問題が取り沙汰されており、航空会社にとってはこの穴埋めが急務になっていると指摘した。
さらに、コロナ禍以降に中国の航空会社が大型のワイドボディ機の導入をほぼ停止する一方で、燃費効率が良く座席数も多い新型ナローボディ機への更新を進めており、今回の大量発注もそのトレンドに沿ったものだと分析した。(編集・翻訳/川尻)











