2026年1月7日、香港メディア・香港01は、中国の裁判文書閲覧ネットワークに掲載されている文章の一部で、裁判官の氏名などが伏されていることが明らかになったと報じた。

記事は南方都市報による報道を引用し、「中国裁判文書網」上の文書約2万件において、裁判官や裁判官助手、書記係などの氏名が「XXX」という形式で匿名処理されており、一部の文書では案件番号も曖昧に処理されていたと指摘。

裁判官らの氏名が隠された文章は24~25年に集中的に発行されており、四川省、内モンゴル自治区、河北省の三地域に多く見られるほか、浙江省、山東省、河南省、天津市、北京市などでも確認されたと紹介した。

その上で、各地域の裁判官らが現状に対して驚きの声を上げており、「文書をアップロードする担当者による匿名処理要件に対する理解に偏りがあったのではないか」と推察していることを伝えた。

裁判官らの見解によると、最高人民法院は当事者の身元情報、特に自然人の氏名について「隠せるものは隠す」よう求めているものの、裁判チームの氏名を匿名処理することについては言及されていない。また、案件番号も匿名処理の範疇には含まれず、曖昧に処理する必要はないという。記事は「もしこのような匿名化が行われれば、判例の真実性を発表者しか保証できなくなる」との指摘も関係者から聞かれたことを紹介した。

記事は、「XXX」だらけの裁判文書が市民の間で議論を巻き起こしていることに言及。「これらの情報が含まれていないなら、アップロードされているのは『物語』なのか」「問題がないなら何を見られるのが怖いのか。見られるのを恐れるのは、問題が見つかるのを恐れているからだ」といった意見や、過去に公開された裁判文書を閲覧できる公的サービスであるはずの「中国裁判文書網」にアップロードされている文書の数が少なすぎるという不満も聞かれたと報じた。(編集・翻訳/川尻)

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